空に浮かぶ謎の赤いボールの正体とは!?

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redball above the river設置にここまではっきりとしたルールがあるくらいですから、明らかに大きな意図があることは間違いありません。ボールについた明るい色味に、決まったサイズ、1センチもずれがない間隔・・・一体何のためにあるものなのでしょうか。送電線の敷設に従事していたり、エンジニアリングに興味のある人でなければこれを想像するのは少し難しいかもしれません。なので、少しヒントを。

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power lines
Source: maternityweek.com

送電線は電気を各地に送るためのものです。このボールはその電気を送る電線に設置されているものです。各家庭にまで電気が通じて電灯を使えるようになったのは比較的最近のことで、1882年にドイツの技術者オスカー・ボン・ミラーとマルセル・デプレが、当時通信網として使われていたケーブルを使って、電気を送ることに成功しました。それにより60キロ以上離れたところにまで電気を運べるようになったのです。たった60キロ?と思うかもしれませんが、当時は大きな進歩で、電気事業の先駆けとなりました。電線が発明される以前、発電所の付近の工場や家、そして発電所に隣り合う町しか電力を使うことができませんでした。この送電線の登場により、発電所のない少し離れたところでも電気を使えるようになったのです。各国が工業的に発展していくことで、電力会社は徐々に発電所を都市から離れた山あいや、田舎に移動させるようになります。各地に電力を送るにはさらに長い送電線が使われるようになりました。

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