- 就学前までの間はゲームをさせない
- 購入前に評価や年齢制限、コンテンツの警告などをよく確認する
- 自分もプレイして子供のゲームの世界に身を置いてみる
- 初めからゲームのプレイ時間をきっちり決め、固く守らせる(友達の家などでも同様)
- 子供のオンライン上での交流には目を配り、個人情報をさらしていないかなどを厳しくチェックする
- 子供部屋には、特に夜の間は、ゲーム機などを置かない
- 子供がゲームをしている様子が常に視界に入るようにする
- ゲーム前に必ず宿題ややるべきことを終えさせる
- ゲームだけでなく体を動かしたり外でスポーツをするなどの遊びも取り入れさせる
3. 正確な決断力
複数の事柄の依存関係や自分の決定から予測される結末をすばやく計算したり考えたりする力が養えるゲームは、医者や兵士がプレイを進められることもあるほど望ましいスキルであるといえます。
4. 手と目の協調運動
テレビゲームやスマホゲームをすることで、子供は自分の手の動きが自分の見ているものにどう反映されているのかを感覚的に学んでいきます。目と手の協調運動、当たり前すぎて重要性を感じることはないかもしれませんが、これは日常生活を送る上で欠かせません。また運動においてはもちろんパズルなどでも役立つことでしょう。
5. 認知能力
同じスキルを何度も繰り返し使うことで人間の脳は発達し、その機能を最適化するために新しい神経回路や伝達物質が作られることがわかっています。そして集中力が高まると脳の問題解決のスピードが向上していきます。これは実際の生活や現実の課題解決においても役立つものです。
以上、ゲームが子供に与えるいい影響を5つご紹介しました。続いて悪影響のほうについても見ていきましょう。
1. 健康問題
運動もせずにゲームばかりしていると、単に運動不足になるだけでなく、筋肉や関節の能力低下、肥満や目の酷使による視力低下、手指の使いすぎによるしびれなど体の様々なところに支障をきたす恐れがあります。また身体面だけでなく精神面についても、外に出て他の子供と関わる機会が少なくなるため認知発達が遅れるなどの影響も出てきます。
2. 学力
ゲームをして楽し口過ごす時間は、学校での1日とは対照的です。そのため子供によっては何よりもゲームを好むようになり、学校関連のことに無関心になってしまうこともあります。学校外でも宿題やテスト勉強もそっちのけでゲームに没頭するようになっては大問題です。学力低下や感情的判断力の低下につながる可能性が大きくなります。
3. 誤った価値観
ゲームには、過度の暴力や性的、冒瀆的、人種差別的な表現を多く含むものがかなり多くあります。こういったものを子供が正しく認識できないと、話半分に見たり聞いたりせず、影響を受けて実際に真似をして振る舞うといったことが起こりえます。子供の脳はまだ発達段階にあり、物事の善悪の区別はオンラインゲームの外の生活でしか学ぶことはできないのです。
4. 社会的つながり
マルチプレイのゲームは確かに多く存ありますが、実際ほとんどの子供は自分の部屋でひとりでプレイすることになります。これは、実生活での対人関係が希薄になったり、オンライン上で人とつながっている方がいいと感じたりする子供を増やす恐れがあります。会話がうまくできず人と話すのが窮屈、退屈と感じたり、ひどければ適応障害、うつ病、不安、ストレスといった精神的問題まで引き起こす可能性もあるので非常に危険です。
5. 攻撃的な態度
ビデオゲームの暴力的なコンテンツとそこから得られる快感、満足感が子供たちの性格や行動に悪影響を及ぼすこともあります。具体的にはすぐイライラしたり攻撃的になったりすることがあります。子供に、うまくいかなことがあるときや窮屈な環境に置かれた時に危険な思考を抱く、人やものに当たる、他にも問題行動に出るなどの傾向が見られる場合はゲームの影響を疑う必要があります。
以上ゲームが子供に与える影響をいくつか挙げましたが、それでは子供のゲーム依存を見抜くにはどうしたらいいでしょうか。それにはいくつかサインがあります。
1. 否定
ゲーム中毒の最初の兆候は否定です。いくら言っても子供がゲームに依存していることを認めない、あるいは認めることを拒否するのであれば、黄色信号です。
2. 課金
ゲームのアップグレード、アイテムの購入にお小遣いをあてたりもっとお金が欲しいと頼んできたらかなり危険なサインです。お金がもらえないがために家族の財布からお金を抜き取るという行動に出るというケースも珍しいことではありません。
3. 無関心
ゲームの世界は、友人や家族が退屈に思えるほどにあなたの子供の生活の大部分を占めるものになる可能性もあります。お風呂や睡眠時間を惜しんでまでゲームに没頭してはいませんか。ご飯に呼んでもあと少し、と言いながらゲームをやめられない、ということはありませんか。また勉強、クラスメートとの関わりが疎かになり、ゲーム世界と実世界との混乱があればかなり重度の依存症です。成績の低下などにその影響が大きく表れることでしょう。
4. ゲームでイライラする
ゲームで負けたりレベルがクリアできないと攻撃的になる子供は多いです。単にゲームだというのに本気でイライラしたりするのも子供がゲームに依存している証拠です。
5. 隠れてゲーム
親に叱られたりゲームで遊ぶのを禁止されると、子供は隠れてこっそりプレイしようと知恵を働かせることもあります。これは子供がゲームなしでは生活できないことの表れといえるでしょう。
6. 心ここにあらず
ゲームをしていないときでも上の空だったりボーッとしていることが多い子供は、もしかしたら常にゲームのことばかり考えているのかもしれません。ゲームのことばかり話すと言った言動に表れてくることも、そしてそれを指摘されるとイライラすることもあるでしょう。どれも親からすると放ってはおけない事態ですよね。それでは子供がゲームに依存することなく適度に楽しむために、親にできることはなんでしょうか。親からすると悪い面ばかりに目が行きがちなゲームですが、遊び方さえ間違えなければ子供の成長の一助にもなり得ます。まずはそのことを念頭に置きながら、以下に注意してみてください。
年齢が下の子供ほどゲームが目に与える負担は大きくなります。子供の長く続く幸せな生活のためにも、以上の項目に気をつけながら適切に遊ばせてあげたいですね。